船で行く鳥羽水族館
三重県鳥羽市にある日本屈指の規模を誇る水族館、鳥羽水族館に行ってきました。
これまでにも何度も訪れたことがありましたが、今回はお盆の時期。
夏休みを満喫中のお子さんとそのご家族、カップル、とにかくたくさんの人や車で、水族館前はごった返していました。
近くの駐車場が満車のため、案内に従って少し遠くにある臨時駐車場へ。
そしてなんとそこからシャトル船で水族館への送迎をしてくれるとのこと。
来客数の多いお盆の時期のみ行われているサービスだそうです。
車を駐車してシャトル船のりばに行ってみると、すでに長蛇の列が!
そして乗船。
少しの間ですが船に揺られて目的地に向かうのは、なんとも心躍る気持ちになります。
船からみる鳥羽水族館。
館内では、充実のアシカショーをはじめ
世界中のさまざまな水辺を再現した水槽の数々。
また、「へんな生きもの研究所」では今人気のダイオウグソクムシも展示されています。
「コーラルリーフ・ダイビング」ゾーンの美しいサンゴ礁。
対岸には養殖真珠発祥の地として名高いミキモト真珠島を臨むことができます。
水の回廊(アクアプロムナード)ゾーンでは、お魚に触れることができたり…
巨大な海獣セイウチにお目にかかることができます。
この水族館のアイドルといえばこちらのスナメリ!
そしてなんといっても人魚伝説のモデルになったと言われるジュゴン。
飼育は大変難しいとされ、国内ではここ、鳥羽水族館でしか見ることができません。
セイウチのような巨大な生きものや、ビーバーのように水辺で生きる哺乳類など、
多種多様な生物の生態をまさに目の当たりにすることができます。
見所満載の鳥羽水族館へGO!
※隣の伊勢市には日本屈指の海獣展示水族館、二見シーパラダイスもあります。
与えることの喜び in うみファーム
横浜市の八景島シーパラダイスには昨年(2013年)、
「うみファーム」と呼ばれる施設が誕生しました。
自然の海の水族館 - うみファーム | 横浜・八景島シーパラダイス
“海育(うみいく)”をテーマに掲げたこちらの施設では
海の魚にエサをあげたり、釣りができたり、
またそれらをバーベキューでおいしく食べたりすることができます。
お腹を空かせた生きものにエサを与えると勢いよく食べてくれます。
公園で自分がお弁当を食べているときにハトが寄ってきたら、何かおかずを与えてみたいな、と思ってしまうものです。※注
自分の手から誰かが食べ物を食べてくれるということに、人間は無条件に喜びを感じるようにできているのではないでしょうか。(相手が人間でなくとも)
※糞害などの問題があり、エサを与えることは禁止されている場合があります。
うみファームでは普段お家では飼うことができないような海の魚にエサを与えることができ、お子さんにとってはエサを食べてくれる喜びを感じるとともに、食卓に並ぶ魚がどのように生きているのかを知る、貴重な体験になることと思います。
生け簀にはマダイ、スズキ、アジなどの魚が。
活きたマダイの背中にある斑点やヒレの一部、目の上の部分にあるブルーを実際に見たお子さんはその鮮やかさにきっと驚くはず。
夏休みにはぜひ八景島シーパラダイスのうみファームへ。
淡水魚にエサを与えることができる施設なら
栃木県日光市の中禅寺湖のほとりにある、「さかなと森の観察園」がおすすめです。
日本最大の淡水魚、イトウにもエサを与えることができます。
しらす探偵団
来る3/15(土)、葛西臨海水族園で「しらす探偵団」という小学生を対象にしたイベントが開催されます。
製品として売られている「しらす干し」には、しらす(イワシ類の稚魚)以外にも、エビ・カニの幼生やイカの子どもなど、いろいろな生き物が混ざっています。なかには親と全然似ていない見慣れない姿の生き物も。しらす干しの中に潜む小さな生き物たちを、探してみませんか? ( 東京ズーネットより)
たしかにしらす干しを食べているときに小さなカニなどの生き物を発見した経験は過去に何度かありました。そんな時は何か宝物を見つけたような気分になったものです。
私は小学生相手にワークショップを行ったり、都内の大学生にデッサンを教えたりもしていますが、まずはモチーフとなる対象をよく「観る」ように教えます。「観る」ことは絵を描くことの基本です。私はデッサンとは、観る力を養うトレーニングであると言えるとさえ思っています。
人物デッサンで人体の美しさを表現しようとするにはまず、人体の美しさを自ら発見しなくてはなりません(当たり前ですが)。そのためには対象の観察が不可欠です。
しらすをよく見つめ、その中にいる違う生き物に出会い、発見の喜びを味わうことは、自然科学の分野にとどまらず、美術という分野にもつながる最初の入り口となるかもしれません。このワークショップにはそんな可能性を感じています。小学生のみなさん、または小学生のお子さんのいるお父さんお母さん、参加してみてはいかがでしょう?
3/15 ボランティアによるイベント「しらす探偵団」開催 | 東京ズーネット
絶滅危惧種を額縁の中に
子供の頃、家のすぐ近くを流れる用水路にはたくさんの魚がいて延べ竿を垂らすだけで入れ食い状態。
特大のナマズやニゴイ、オイカワ、今では絶滅危惧種になってしまったタナゴもありえないくらい釣れました。
タナゴについては河川改修やブラックバスの食害によって当時から全国的に生息数が激減していたのですが、その用水路に限っては豊かな里山の自然そのものでした。
私が地元を離れて何年も経ったころ、どこかの業者がやって来てタナゴの乱獲を繰り返しました。大きな網で一網打尽にしているのを父が何度も目撃しています。
タナゴは観賞魚として売買されます。
根こそぎ持ってかれた用水路は今では魚影が全然なくなってしまった、と私に釣りを教えてくれた父が寂しそうに言っていました。
このヤリタナゴは、そんな乱獲がなくなればいいのにという思いで描いたものです。
ペットショップのあり方やペットを飼うことそのものについてもいろいろ考えていかなければいけなさそうです。以下のリンクは参考までに。
ペットショップ|岡本夏生オフィシャルブログ「人生ガチンコすぎるわよ!」Powered by Ameba
SUIZOKU ブログはじめました
魚の博物画ブランド「水族 SUIZOKU」の作者である藤村賢志のブログです。
魚に関すること、美術に関すること、活動の内容や作品の解説などを
自分の自己紹介を少しずつ含めながら記述していこうと思っています。
不定期更新になりますが末長くお付き合いください。
どうぞよろしくお願いします。